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禁断兄妹

第16章 悪戯  ※※柊side※※


鍵を開けて


「ただいま」


一応小さな声で言いながら
中に入る。

玄関は暗いが
リビングへ通じるドアから
明かりが漏れている。



まだ起きてたのか

酔いのせいで既に速い鼓動が
更に速まるを感じた。

ふらふらと暗い廊下を抜けて
そっとドアを開ける。


「ただいま‥‥萌‥‥?」


テレビがついているが
萌の気配はない。

訝しく思いながら
足を進めると


「‥‥っ!」


思わず声を上げてしまった俺は
口を覆った。

何気なく見下ろしたソファに
萌が寝ていた。

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