テキストサイズ

禁断兄妹

第16章 悪戯  ※※柊side※※


乱れたブランケットを直すふりをして
右手を萌の膝に軽く触れるようにして
ブランケットの内側に残した。

手の甲に感じる萌の肌
体温

俺は手を返して
手の平を萌の膝に当てた。

すべすべとした手触り
身体中に震えが走るような
快感とスリル

今ならまだ間に合う

その手を引け

耳鳴りのような心臓の音の中
もう一人の俺は叫ぶけれど

こんなに熟睡してる
わかりはしない

もう一人の俺が甘く囁く。

こんな格好で寝ている萌が
悪いんだ

俺は萌の肌に密着させた手を
ゆっくりと膝の裏へ滑らせた。

そして柔らかい太ももの裏を
少しずつ
少しずつ
撫で上げていく。

萌の寝顔に変化は見られない。

滑らかな肌はしっとりと俺の手に吸いつくようで
もう
止まらない

ストーリーメニュー

TOPTOPへ