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禁断兄妹

第17章 告白、そして指で‥‥ ※※柊side※※


リビングの扉は少し開いていて
俺は音を立てないように
部屋の中へと身体を滑り込ませた。

真っ暗なリビングの中
テレビの明かりが
ソファに座っている萌の姿を照らしている。

楽しそうに身体を左右に揺らしながら
小さな声で歌っている萌

音楽番組を見ながら
一緒に歌っているんだろう

なんて無邪気な笑顔

ここに俺がいて
獲物を狙う獣のようにお前を見ていることなど
気づきもしないで

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