禁断兄妹
第17章 告白、そして指で‥‥ ※※柊side※※
俺は背中に回していた左手で
萌の後頭部を掴んだ。
頑なに伏せていた萌の顔を
強引に上げさせる。
「ぃやっ・・・・」
蚊の泣くような甘い声に
煽られる。
抵抗する力はあまりにも弱くて脆いのに
もっと強く押さえつけたい衝動に駆られる。
「萌が悪いんだよ・・・・俺を狂わせて・・・・」
俺は顔を寄せた。
驚きに見開かれた萌の目に
俺が映っているのがわかるほど近づいた時
耐えきれなくなったのか
真っ赤になった萌が顔をしかめるように
強く目を閉じた。