禁断兄妹
第3章 告白、そして指で‥‥
「お、願い‥‥ッ、もう、やめて‥‥っ!」
力の入らない手足
必死に動かして
お兄ちゃんを止めようとするけれど
「それで抵抗してるつもり‥‥?」
お兄ちゃんは私の頬にキスをしながら静かに笑って
背中に回していた手を離すと
さっきからお兄ちゃんの腕や胸を叩いていた私の両手を
その片手一本で瞬く間にまとめ上げた。
手首に感じる
大きくて長いお兄ちゃんの指
「‥‥俺、バスケットボール片手で持てるんだよね‥‥」
「やだっ、離、して‥‥ッ」
掴まれた両手はおへその上で固定されて
お兄ちゃんは力を入れているように見えないのに
振りほどくことができない。
「萌があんまり暴れるから‥‥悪く思わないで。」
甘い笑いを含んだ声
耳元で囁かれて
そのまま顎のラインをなぞるように移動した唇に
深く口づけられる。
「ん、ん‥‥ッ!」
舌をちゅくっと吸い上げられて
こんなの
反則
甘い快感が
理性を溶かしていく‥‥