禁断兄妹
第21章 同じ世界
コリッ‥‥
少し手を動かしただけで
痺れるような快感が身体の真ん中を貫く。
「‥‥っ‥‥く‥‥っ」
身体が浮き上がりそうなこの感覚
知っている
お兄ちゃんが教えてくれた。
私の右手が
自分のものじゃないみたいに
卑猥な上下運動を始める。
「‥‥あ、う‥‥っ‥‥」
───萌‥‥俺の萌‥‥───
蘇る狂おしい声
「‥‥お、兄ちゃん‥‥っ‥‥」
お兄ちゃん
私
お兄ちゃんのことが
本当は
ずっと
ずっと
好きだった
小さな頃からずっと
一人の男の人として
あなたを見てきた