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俯きながら歩く俺のポケットの中で
携帯が震えた。

『今日、来ない？』

由奈からのメール。

モデル仲間だった由奈とは
身体の関係になっていた。

和虎が聞いた噂通り
あれから俺は何人もそういう女を作るようになっていた。

こんな状態が楽しいとは全く思わなかったけれど
別にやめる気もなかった。

明日撮影が入っているのは本当
でもなんとなく
このまま真っ暗なアパートには帰りたくなかった。

『今から行く。シャワー浴びてて』

俺はそう返して
由奈のマンションへと方向を変えた。