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禁断兄妹

第27章 俺にとどめを刺せ


熱い唇が
私の唇をこじ開けるように押しつけられて
いきなり深く
舌をねじ込まれる。


「んンッ‥‥!!」


足元から根こそぎ絡めとられるような
激しい口づけ

あの夜と同じ
ううん
それ以上にもっと激しくて
もっと狂おしい口づけに
全身が炎に包まれたように
一気に燃え上がる。

私の頬に乱れかかる濡れた髪
濃いムスクの香り

息も止まりそうな口づけに
足の力が抜けていく
もう立っていられない

崩れ落ちるように座り込む私の唇を追って
お兄ちゃんものめり込むように
崩れ落ちる。

芝生の上
植え込みに隠れて
私達は抱き合ったまま
もつれるように膝をついて座り込んで

それでもまだ
唇は繋がっていて

頭の中に響く
荒い呼吸と
絡み合う舌が立てる熱い水音

濁流に飲み込まれたように
頭も身体もバラバラに壊れ
押し流されていく。

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