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禁断兄妹

第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※


込み上げる嗚咽を堪えて
苦しそうに寄せられた眉の下
濡れた瞳が
俺を睨むように見上げてる。

その視線の強さに
はっとする。


「私の好きだって、そういう好きだよ‥‥っ!」


萌が怒ったように
声を荒げた。


「お兄ちゃんのことがずっと好きだったの、好き、なの‥‥っ!」

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