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禁断兄妹

第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※


「私も、お兄ちゃんが、好き、だよ‥‥っ」


必死に吐き出された萌の震え声

お兄ちゃんが好き

俺はその言葉を
お前が小さな頃から何度も聞いている

そうじゃなくて萌
もどかしい


「お前の好きと俺の好きは違う!俺の『好き』は、こういう『好き』なんだ‥‥っ」


俺は萌の頬に舌を押し付けると
和虎の痕跡を消し去るように
強く舐めあげた。


「ン‥‥ッ!」


鼻に抜けるような小さな声
びくんと萌の身体が震えて
更に俺に火をつける。


「他の男にこんなものつけられて‥‥許せない‥‥っ‥‥」


もう二度と気安く触らせるな
それが和虎でも
許さない

頬に噛みつくように軽く歯を立てて
舌を這わせる。

泣いているのか
涙に濡れた頬
ひどく甘い

痛みに耐えるような表情と
荒い息遣い
その熱い息を吐く唇を奪って
強く抱きたい

俺の好きは
そういう好きなんだよ

お前の好きは
どういう好きなの

俺は挑むように
萌の瞳を覗き込んだ。

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