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禁断兄妹

第28章 俺にとどめを刺せ ※※柊side※※


胸いっぱいに光を吸い込んだような幸福感
満たされる想い

泣きたくなるほど嬉しくて
子供のように大声をあげて
走り回りたい



俺の彼女
俺の恋人

その可愛らしい唇で
俺の名を
呼んで欲しい


「萌‥‥」


言いかけた俺の耳に

カサリ

植え込みの向こうで
芝を踏む小さな音が聞こえた。

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