禁断兄妹
第32章 心の準備
「うん?」
「私も‥‥お兄ちゃんが載ってる雑誌を見て、男の人として好きなんだって気づいた時‥‥お兄ちゃんのこと考えて、一人、で‥‥」
俺の身体の奥
既に小さく燃えていた火に
一気に風が送り込まれた感覚
「え‥‥俺のこと考えて、一人でエッチしたの‥‥?」
俺の言葉に
萌は真っ赤な顔で頷いた。
一瞬で燃え上がる俺の身体
すごい勢いで熱い血が駆け巡る。
「そういうの、すごく嬉しい‥‥やばい滅茶苦茶興奮する‥‥」
俺は耳元に唇を寄せながら
後ろから回した左手で
萌の胸を下から支えるように揉みあげた。
「きゃっ」
びくっと震える身体と可愛らしい声が
俺を煽る。
「止まらない‥‥ごめん‥‥」
太ももを撫で上げる右手
スカートの中へと滑り込ませた。
「こんな風にしたの‥‥?」
パンティの上から
指先で縦溝を上下になぞる。
「あっ‥‥や‥‥ぁ」
可愛い声に俺の身体は熱くなるばかりで
「それとも、こうやって‥‥?」
「んッ‥‥待っ、て‥‥っ」
布越しに感じる湿度
萌もちゃんと熱くなっている。
「そんなこと聞いたらもう我慢できない‥‥これ以上俺を焦らさないでよ‥‥」
熱っぽく潤んだ瞳が俺を見上げる。
「心の準備は、もうできただろ‥‥?」
俺の囁きに
萌は身体を固くしながら
軽く開いていた唇をきゅっと結び
頷いた。
「風呂入れて、部屋を片付けてくる‥‥」
その額に前髪ごと口づけて
萌を持ち上げてソファに座らせた俺は
今すぐに押し倒したい衝動をなんとか抑えながら
バスルームへ向かった。