禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
背中にあったお兄ちゃんの手が私のパジャマの裾にかかる。
頭から被るワンピースのようなパジャマ
口づけながらお腹の辺りまでたくし上げられて
「腕、上げて‥‥」
両手を上げるとあっという間に抜き取られて
私は下着姿になってしまった。
恥ずかしさと心細いような感覚に
なんとなく両手を前にする。
「‥‥寒い?」
首を振りながら
熱いくらいってお兄ちゃんが言うのは
こういうことなのかなって思う。
お兄ちゃんの手が再び背中に回ったかと思うと
ブラがするりと前に落ちてきた。
「‥‥!」
もう外すの
胸を押さえながら下を向いた私の顎に
お兄ちゃんの指先が触れて
上向かされる。
射るように熱っぽく見つめられて
「隠すなよ‥‥」
優しい声で強引な言葉を使われて
また
魔法にかかってしまう身体
力が抜けて下ろした両腕
ブラがベッドに落ちた。