禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
「‥‥柊、あっ、もうイくッ‥‥イっちゃう‥‥っ」
その切迫した言葉通り
弓のように引き絞られていく身体
萌の中はどくどくと蠢いて
俺自身に隙間なく絡みつく。
限界へと追い込まれているのは
俺も同じ
俺の息はもう
萌と同じくらい速い。
「萌‥‥一緒に、イこ、う‥‥」
「う、んッ‥‥あッ、イ、く‥‥ッ」
叫びにも似た鳴き声
俺を見上げる瞳が一瞬大きく見開かれて
その中へ俺を映したまま
夢見るように細くなっていく。
萌の中が変わった
その明らかな感覚を感じた瞬間
萌は俺の名を呼びながら
激しく身体全体を震わせた。