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禁断兄妹

第40章 二人の守護者


「抱いても、いい‥‥?」


長い口づけの後
柊が掠れ声で囁いた。

耳にかかったその息が
火傷しそうなほど熱い。

甘く細められた柊の瞳
熱っぽい視線に絡め取られたまま
頷く。


「昨日のように優しくしたいけど‥‥無理かも知れない」


優しい口調の狂おしい言葉が
私の胸を熱くする。


「それでも、いい‥‥」


柊を
感じたい。


「‥‥その言葉、忘れないで」


目を伏せた私の唇へ
再び落ちた柔らかな口づけ

静かに
深く求められて
気が遠くなる。

柊の唇

繋いだ指先
背中に回されている手のひら

何もかも
熱い

凍りついた私の心と身体



その熱で
溶かして

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