禁断兄妹
第40章 二人の守護者
「抱いても、いい‥‥?」
長い口づけを終えて
俺は囁いた。
昨日が初めてだった萌に今日もだなんて
そう思っていたけれど
萌の不安も
俺の想いも
一つになることでしか消化できない
そんな気がした。
口づけの余韻に息を弾ませている萌
細めた瞳を潤ませながら
頷いた。
軽く開いたまま
熱い呼吸を繰り返している唇
汗ばんでいる白い肌
どうしようもなく愛おしい
「昨日のように優しくしたいけど‥‥無理かもしれない」
「それでも、いい‥‥」
瞳を伏せて
萌が小さく呟いた。
「‥‥その言葉、忘れないで」
不安も
恐れも
全て消し飛んでしまうくらい
俺のこと以外
何も考えられなくなるくらい
お前を抱くから
俺は再び口づけながら
背中に回していた右手をワンピースの裾へと滑らせた。