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禁断兄妹

第40章 二人の守護者


昼間の煌めく海と
その海よりも眩しく輝いていた萌の笑顔が胸に蘇る。

だけど今重ねている唇からは
不安や恐れが手に取るように伝わってくる。



お前の憂いを消し去りたい

俺といる間は
俺のことだけ考えて

軽い音を立てながら
触れるだけのキスをゆっくりと繰り返す内に
青白かった萌の頬が
バスルームの熱気のせいだけじゃなく上気していく。

柔らかくほどけ始めた萌の唇
俺はそっと舌を差し入れて小さな舌を求めた。

腕の中の身体が一瞬強張って
繋いだ手に力がこもる。

角度を変えながら少しずつ深さを増していくと
萌の息が上がっていく。
絡めた指先が汗で滑る。

湯が流れ落ちる音が響くバスルーム
霧のように立ち込める蒸気は
俺達の息遣いと淫らな水音を含んで肌にまとわりつく。

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