禁断兄妹
第41章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~バスルームで~
「あ、だめ、イく‥‥っ‥‥」
全身を強張らせたまま
小刻みに震えだす私を
柊は薄く唇を開けた恍惚の表情で見つめている。
「見ててあげるから‥‥俺の指だけで、イってごらん」
「うん‥‥柊っ‥‥、あ、柊‥‥っ」
柊は指の動きを更に速めながら
左手を胸の頂きから離すと
お風呂掃除をした時のように手のひらを合わせて繋いでくれた。
「‥‥しゅ、う‥‥っ」
夢中で強く握ると
大きな手で包み込むように優しく握り返してくれる。
「愛してるよ‥‥俺の可愛い萌‥‥」
私を見つめたまま繋いだ手を引き寄せて
私の手の甲に口づけを落とす。
蒸気で霞む視界の中
私だけを映している柊の瞳
溢れるような愛情が滲んで
揺れている。
「柊‥‥っ、私、も‥‥」
愛してる
心から
そう言おうとしたけれど
身体の奥から生まれた大きな光に
飲み込まれて
息が
止まる。
中を優しく抉る柊の指が
そこを押すようにしたまま動きを止める。
ああ
すごい‥‥っ‥‥
ドクン
私の身体が
自分のものじゃないみたいに強く跳ね上がって
そのまま真っ白になって
時が
止まる。
私は柊の指を受け入れたまま
絶頂に達した。