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禁断兄妹

第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~


「あ‥‥んっ」


熱い愛液が指と共に迸るような感覚に
硬直していた両足がひくんと震えて
柊の瞳が更に淫らに細くなる。

繋いでいた手を優しくほどいて
浴槽に沈んだままのシャワーのお湯を止めると
柊は私を抱きかかえるように両手を伸ばす。

まさかこのままベッドに

私は柊の胸を押し返して首を振った。


「だめ、ちゃんと身体を洗いたい‥‥」


「さっきシャワーかけたじゃないか」


「あ、あれだけじゃ‥‥っ」


「‥‥俺は平気だよ」


柊はさっきまで私の中にあった右手を二本の指を揃える形にすると
私の目を見据えたまま
その指先を舌を出してつうっと舐め上げた。


「むしろ風呂なんて入らせたくない‥‥」


「‥‥っ」


その淫らな仕草と言葉にぞくりとして
また両足の奥に
熱が生まれる。


「萌の全部を味わいたいんだ‥‥いいだろ‥‥?」


味わうなんて
そんな

頭の中
身体中
全部の血が沸騰しそう

言葉も出ない私を見つめる
欲望を色濃く滲ませた瞳

身体が熱く焦がされて
私は両手で自分の身体を強く抱き締めた。

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