禁断兄妹
第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~
チュッ‥‥
両足の間からあがった
小さなキスの音
差し込まれている指の少し上
その密やかな場所へ柔らかに触れたのは
柊の唇
「‥‥っ」
指を受け入れて
弓なりになったままの身体が更に固くなる。
一瞬離れた唇が
もう一度そこへ触れた。
今度は
薄く開いた唇から熱い舌が覗いていることさえ感じ取れるほど
押し当てられて
「あ‥‥」
静かに広がる甘いさざ波のような快感に
吐息まで震える。
そして固く伸ばした舌先が
ある一点を穿るように力強く動き出した時
甘いさざ波は白い波頭を閃かせて
私を一気に渦の中へ引きずり込んだ。