
禁断兄妹
第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~
目を開けているのに
目の前が白く霞んでいく。
頭の中が空っぽになって
吐く息さえ濡れて
「イきそうだな‥‥」
顔を上げずに柊が囁いた。
私の顔を見なくても
身体の反応だけで分かっちゃうんだ
いつの間にか私の身体は
知り尽くされてしまっている。
「うん‥‥溶けちゃ、う‥‥っ」
私の言葉に柊が私を見上げた。
淫らな姿勢のまま
絡み合う視線
「可愛い‥‥もっと溶かしてあげるよ‥‥」
柊はふっと苦笑いするように目を細めると
私の奥深くで息をひそめていた指先をぐるりと回して
最奥の内壁を指の腹で擦り上げた。
