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禁断兄妹

第42章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で①~


待って柊

声にならない悲鳴

柊の指は動き続けて
私の身体は意思とは関係なく
びくん、びくんと強い痙攣を繰り返す。

柊は身体を起こして
私の反応を夢見るような瞳で見守っている。





声にならない声でその瞳に呼び掛けると
ふっと微笑みが返ってきた。

指を動かしながら優しく微笑んでいる顔が
私の左胸に寄せられる。

熱い唇がそっと押し当てられたのは
固く立ち上がっている頂きじゃない

心臓だ

私の左胸に口づけたまま
花びらから離れた柊の手が
シーツをぐちゃぐちゃに握り締めていた私の右手に重なって
引かれた私の手は柊の左胸に押し当てられた。

汗ばんだ肌
その下から驚くほど強い拍動が手のひらに伝わる。

愛してるよって
聞こえる。

何度も繰り返し
私の全てを
愛していると

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