禁断兄妹
第43章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で②~
もう我慢できなくて
萌の胸に当てた右手を柔らかく握りこむようにして胸を揉んだ。
「あ‥‥」
萌は肩をすくめるようにひくんと震えて
俺の胸から唇を離す。
俺を見上げる眉根を切なげに寄せた表情
煽られる
早く挿入れたい
一つになりたい
萌の肩越しに左手を伸ばして
ヘッドボードの引き出しからコンドームを手に取った。
「あのっ、待って‥‥」
萌が小さく呟いた。
「私も‥‥柊のに‥‥したい‥‥」
「‥‥え?」
聞き取れないほどの小さな声
俺は萌に耳を向けるようにして聞き返した。
「キス‥‥柊がしてくれたのと、同じように‥‥」
萌は俯いたまま
更に小さな声。
可愛い
「ああ、キスしてくれるの‥‥?じゃあ、濃厚なのをもらおうか」
コンドームの包装を手で破りながら唇を寄せると
萌はくっと顎を引いて真っ赤な顔を横に振った。