禁断兄妹
第43章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で②~
「嬉しいね‥‥でもそういうのは、萌がもっと大人になってからでいいよ」
本心だった。
萌はきっと純粋な気持ちからそうしたいんだろうが
先走りで既にベトベトになってひくついてるこいつを
その澄んだ瞳の前に晒して
その愛らしい唇に触れさせるなんて
あまりにも罪深い。
それに
もし唇を当てる以上の行為に及ばれたら暴発してしまいかねない
俺のプライドに関わる。
動揺を隠してなんとか微笑みかけたけれど
「今したい‥‥私も同じように、柊にしたいの‥‥」
熱い息を弾ませながら潤む瞳を細める萌に
脳が揺れる。
一瞬想像してしまった刺激的な光景に
俺自身が痛いほど固くなる。
萌
お前さ
想像を超え過ぎなんだよ
また俺を
殺す気