禁断兄妹
第43章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で②~
「さっき胸にしてくれたキスで、萌の気持ちは十分伝わったから。もう一つになろう?俺、我慢の限界なんだけど」
できるだけ優しく言い聞かせたつもりだったが
萌は顔を曇らせて黙りこんでしまった。
お、俺が悪いのか?
じゃあしてくれと言えばいいんだろうか
いや
ダメだ
とにかく
少なくとも今日は無理だ
しかし萌は何を思ったのか
俺の目から俺の下半身へと
ジグザグと迷いながらも視線を落としていく。
おい
俺今コンドームつけてるんだぞ
昨日も今日も
萌は俺の身体から目を逸らすような素振りをしていたから
さっきまで何の意識もしていなかったのに
しかも
明るすぎる
俺は思わず片手を伸ばして萌の両目を覆った。
「きやっ」
「バカ見るな‥‥照れるだろ」
「‥‥‥‥」
萌の言いたいことは手に取るように分かる。
「‥‥やっぱり、もう少し暗くしようか‥‥それと、多少は目を逸らしてくれ」
ため息混じりにそう言うと
萌は可愛らしい声をあげて笑った。