
禁断兄妹
第44章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で③~
「‥‥はあっ‥‥っ‥‥」
深い絶頂から解き放たれた萌は
熱い吐息を漏らし
四肢を震わせながら身体の力を抜いた。
「はぁっ‥‥しゅう、はあ、ああ‥‥」
止めていた呼吸が耳元に寄せられている唇から一気に溢れ
俺の頭の中へ惜しげもなく流れ込む。
絶頂の余韻に濡れた激しい息遣い
身体中が熱い蒸気に満たされ
胸がかきむしられる。
「キスしたい‥‥萌‥‥」
きつく回された腕の中
ねじるように無理矢理顔を寄せて唇を奪った。
「‥‥ンッ‥‥」
下と同じように
熱く濡れて繋がる唇
俺の求めに差し出された小さな舌が
目眩がするほど甘い。
絡めとっては俺の口内に引き込んで
甘噛みする度に萌の内側は引き締まり
身体はひくんと引きつる。
俺は唇を重ねながら
首に回されている両手をほどいて指を絡めて繋ぎ
萌の頭の上でシーツに縫いつけた。
そして
ずっと動かさずにいた腰を静かに引いた。
