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禁断兄妹

第44章 優しくしたいけど‥‥無理かも知れない~ベッドの上で③~


「あッ、ゃあっ、しゅ、う‥‥ッ」


ベッドのスプリングと俺の身体の間で
小さな萌の身体は弾むように上下に揺れる。


「あん、しゅう、も、う‥‥ッ‥‥」


狂おしい鳴き声
何度も達した萌の中は火傷しそうなほど熱い。

吸いつくように隙間なく絡みつく肉襞
その輪郭を鮮やかに感じて
息が詰まりそうになる。

俺は背を丸めて
夢中で律動を速めた。


「イく‥‥また、イっちゃ、う‥‥っ」


萌は激しく首を左右に振って
泣き出さんばかりに乱れながら再び絶頂へと駆け上がっていく。


「‥‥俺も、イきそうだ‥‥一緒にイこうか‥‥」


スプリングの軋む音
二人の荒い息遣い
跳ね上がる水音

気持ちいい

止まらない



もっと
もっと

お前が欲しい

もっと


「ああーーーッ‥‥!!」


弓のように限界まで引き絞られた萌の身体が
ついに弾け飛んだ。

繋いだ両手が
爪を立てるようにきつく握りこまれる。


「‥‥柊っ‥‥」


絶頂の収縮に
瞬間的に強く圧迫されて
痺れるような快感が
俺の全身を一気に貫いた。


「も、え‥‥っ」


呻きながら
俺も自身をしぶかせていた。

強烈な射精感に全身が震えて
肌が粟立つ。

込み上げるままに
ドクンドクンと射精を続けながら
空っぽになっていく頭と身体
同じように脱力していく萌

二つの身体が
一つに溶け合う。


「‥‥好き‥‥しゅう‥‥っ‥‥」


肩で息をする萌から聞こえた
小さな震え声

空っぽになった俺の五体に
柔らかに染み渡る。


「俺も‥‥好きだ‥‥萌‥‥」


どんなに全てを注ぎこんで
空っぽになっても



愛しいお前に
また満たされる

何度でも

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