禁断兄妹
第45章 灰谷とタカシ
「っ‥‥」
萌の細い肩にびくんと震えが走る。
シーツに顔を伏せるようにしていた萌が
ぎこちなく振り向いて俺を見上げた。
上気した頬
困っているような下がり眉
開いた唇から漏れる息が早くなり始めている。
「可愛い‥‥萌‥‥」
胸に溢れる愛情と欲情
誘われるように萌の唇を奪った。
甘く熱い萌の舌
コンドームを着けていない状態で初めて萌の肌に触れている剥き出しの俺自身が
痛いほど疼いて熱く脈打つ。
柔らかに舌を絡ませてはほどいて
二つの小さな頂きを手の平で転がすようにゆっくりと胸を揉みしだくうちに
萌は肩で息をし始める。
俺は苦しげな唇を解放した。
「しゅ、う‥‥」
荒い息遣いの湿度を帯びた声
細くなる瞳
「うん‥‥?」
「私も‥‥もっと‥‥愛し合いたい‥‥」
小さな両手が
手繰り寄せたシーツを強く握り締める。
「‥‥もっと、愛して欲しい‥‥柊に‥‥」