禁断兄妹
第45章 灰谷とタカシ
「萌は本当に‥‥俺の光だ‥‥」
息苦しいほどの愛おしさが胸いっぱいに込み上げて
俺は回した両手に力をこめた。
「お前だけは、何があっても絶対に離したくない‥‥」
「うん‥‥離さないで‥‥黙って身を引くとか、そんなことはもう考えないで‥‥」
「二度と考えない。考えられない‥‥」
振り返る一本道にも
この先の無限に広がる未来にも
お前がいる。
不思議だ
萌は産まれる前からずっと俺のそばにいてくれて
俺を癒し
勇気づけてくれた
そんな気さえする。
俺はウエストに回していた腕を静かにほどくと
萌の長い髪に手を伸ばした。
前へと手櫛で流して
露にした白いうなじに舌を覗かせた唇をそっと押し当てる。
「ンッ‥‥」
肩をすくめるように
身体を固くする萌
軽く吸い上げながら
無防備な乳房を
両手で包み込むように揉みあげた。
「あっ、ン‥‥」
戸惑いの混じる
甘い鳴き声
手の平に吸いつくような
まだ汗の滲む肌の上
固く尖った紅い実が俺を誘う。
「柊‥‥っ‥‥」
「‥‥もっと愛し合いたい‥‥」
胸の熱が喉を焼くのか
囁いた声は掠れて
自分でも分かるほど熱い。
俺は引いていた腰を突き出して
既に固く反り返っている俺自身を
萌の柔らかな尻にじわりと押し当てた。