禁断兄妹
第47章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で⑤~
「あっ‥‥ンッ」
びくんと萌の身体が強張り
手の中の実が固くすぼまる感触に
とっくに荒い俺の息は詰まりそうになる。
怯えるように内側に入る肩
丸くなった背中に綺麗に浮き上がる背骨を舌先でなぞって
耳元まで這い上がる。
「‥‥後ろからは‥‥怖い‥‥?」
手繰り寄せたシーツを強く両手で握りこみ
顔を伏せている萌
乱れた髪から覗く真っ赤な耳に口づけながら囁きかけると
萌は片頬をシーツにつけたまま少しだけ顔を上げて
俺を見た。
「‥‥怖く‥‥ない‥‥」
その瞳と小さな声に
思わずフッと頬が緩む。
「大丈夫‥‥怖くないから‥‥」
俺は熱い耳たぶに光るイヤリングを舌先で揺らした。