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禁断兄妹

第47章 優しくしたいけど、無理かも知れない~ベッドの上で⑤~


動きを止めた柊は深い口づけを誘うように
開いた唇から艶かしく舌を覗かせる。

身体中が真っ赤に燃え上がるのを感じながら
私は心のままに舌先を伸ばして
柊の唇をそっとなぞった。

私にしてくれたドキドキする口づけ
感じる口づけ
それを

あなたにもしたい

舌を内側に忍ばせるのと同時に
私の中の柊がひくんと震えて
再びゆっくりと動き始める。


「‥‥っ」


ねっとりと絡みつくような重たい動き
深くはない
激しくもない
けれど
こんなにも感じる。


「ン‥‥っ、はあっ‥‥」


柊がそうしてくれたように
上顎を舌で擦るように舐めて
熱い舌を窄めた唇で吸い込んで柔らかに噛む。

濡れきった私の中で柊が繰り返す動きに
波紋のように広がる快感
息があがって思うような口づけにならない。

もどかしさに焦れながら
懸命に舌を絡めた。

感じて欲しい
一緒に感じたい

この胸の高鳴りをあなたと分け合いたい

それが
愛し合うって
こと

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