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禁断兄妹

第55章 由奈~終わりの始まり③~


『ゆっくり休んでね』と
当たり障りのない言葉でメールを終わらせれば
柊君からはもうメールは来ないだろう。

携帯も変えればいい。


───そうだ嬢。それでいい───


頭の中に
修斗の満足げな声と
速さを増した心臓の音が響く。


『会いたい』


指が
叫んだ。

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