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「お嬢様。」

第7章 どきどき

どきどきの毎日が続くと思ったら

それはそうじゃない。

だってあたし達は

仮のフィアンセだもの。

辞退しないかぎりは、

婚約者候補は

ずっといることになる。

「また.......安西からか。」

あたしの携帯電話の画面をながめながら

憂鬱そうに彼は言った。

でも、蓮さんが辞退しないかぎりは

龍太郎さんがそれを拒否する

権利がない。

それか17の誕生日のときに

正式なフィアンセに

あたしと龍太郎さんがなるかぎり、

それはできない。

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