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「お嬢様。」

第7章 どきどき

あたしは呆然。

龍太郎さんも平然としてて、

唇を離すと

つぎはほっぺに何度もキス。

それからハグを交わす。

いつもなら聞き取れる英語が

全く聞こえなくて

ただ、耳にはいってぬけていった。

「Stop kissing! I'm not little as when we met」

あたしは背中を向けた。

「And I have my girlfriend that I really love」

涙もでなかった。

あのひとと会うために

あたしを海外に誘ってくれなかった。

あのひとと会うから

きのう寝てもくれなかった。

罪悪感があったんだ、龍太郎さんに。

あたしのハートに

ぽっかり穴が空いた。

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