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「お嬢様。」

第7章 どきどき

すぐ電話が鳴り、

車で迎えにきてくれている、と。

あたしはマンションの前に出ると

だいぶ久しぶりの蓮さんだった。

「ご無沙汰だね、のって?」

はい、と返事して助手席にすわる。

「なにかあったの?」

車を発信させると

あたしは黙って外の景色をみてた。

それ以上蓮さんもなにもきかなかった。

何度もマナーモードの

バイブが鳴ってる。

仕事なのにあたしに時間を

つくってくれたんだろう。

「花蓮、おいで」

何時の間にか

海辺についていた。

夏休みだから子供たちがたくさん。

だとおもったら、

夕方に近いからか

そんなに人はいなかった。

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