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「お嬢様。」

第7章 どきどき

タオルをひいてくれて

防波堤の上にふたりで腰掛ける。

なにも聞かない。

なにもしない、蓮さん。

あたしはそれが彼なりの

優しさなんだとおもった。

夕日をみながら思いっきり泣いた。

なにもいわずに

頭を撫でてくれた。

余計に涙がでてたくさん泣いた。

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