テキストサイズ

「お嬢様。」

第10章 ゆうちゃん

今はわかる。

たぶん時雨は俺を好きで

俺は花蓮を好きだった。

抱いた日以来

最低なことに

花蓮を抱けないから時雨を抱いた。

身代わり、のようなものかな。

時雨は薄々きづいてたらしいけど。

ある日

「優、なんでこんなんになったのかな」

セックスが終わったあとに

時雨が言った。

「さー?お前もしたいし、

都合いんじゃ?後味悪くねーし」

確かに、と納得する彼女。

「花蓮が知ったらどーなんだろ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ