テキストサイズ

「お嬢様。」

第11章 こくはく

そうだ。

「時雨に電話してみよっと」

夏休みなんて

いつも時雨といっしょだったから。

あたしは電話した。

「........もしもし」

なんだか元気がない。

「もしもし時雨?........なにかあ」

「花蓮........もうやだあ........」

あたしには

このとき、優ちゃんと時雨に

なにがあったなんて知らず

時雨の泣いてる理由も

もちろんわからなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ