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「お嬢様。」

第13章 うらぎり

ーー夏休みも残り1日。

「やっとついたか」

空港にはもちろん迎えはいる。

荷物を馬鹿みたいにもって帰ったから。

すこし、焼けたかな。

肌をみて思う。

携帯電話を手にとって発信する。

" おかけになった電話番号は........"

の、アナウンスが響く。

「これで何回目だか」

苦笑してしまう。

まさか、まさかね、と何度も思う。

正直こんなにドキドキしたのも、

こんなに不安になったのも

たぶんこれが始めてだ。

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