テキストサイズ

「お嬢様。」

第13章 うらぎり

それにしても

花蓮の部屋は俺より広かった。

たぶん、荷物が少なくて

生活感がないからだろう。

きっちり整頓されてて

まるでモデルルームのように綺麗。

この空間、おれ以外だとすれば

赤西龍太郎は、入っているだろうな。

ひどい嫉妬心に襲われそうになる。

「ん......」

可愛らしい声。

花蓮。

もう夏の終わり、秋の始まり。

婚約者を決めるまでに半年。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ