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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

何時間くらい寝たのかな。

ねむくて、眠くて

何度目が覚めても寝てしまってた。

あれ、天井がちがう......?

ぱっと目を覚まして

体を起こすと

龍太郎さんがいた。

「!」

逃げ道がない。

心臓がきゅーっとなる。

「花蓮」

どきんどきん

いつも以上に心臓が高鳴る。

「......うっ......」

あたしは気持ち悪くなって

トイレに駆け込む。

吐けない、なのに、吐きそうが

ずーっと続いてる。

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