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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

翌日......

あたしは龍太郎さんに

蓮の家まで送って貰った。

特にあたしたちの間に

会話はなかったけれども

すごく心地がよかった。

なにも問い質さず、

ただ優しくそばにいてくれた。

あたしは部屋にはいる。

蓮は仕事でもういなかった。

携帯電話には

異常なくらい残った着信履歴。

あたしはメールも返信せず

とりあえず、

荷物を龍太郎さんの

お手伝いさんにてつだってもらい、

ひさびさに25階に戻った。

" 色々考えたいので自宅に帰ります "

と、置き手紙をして。

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