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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

聞きたかったのかもしれない。

......龍太郎さんのことばを

赤の他人から。

あたしは待ち望んでたかのように

そのことが思えてならなかった。

「あたし、空港であなたに会った?」

Oh!と言うとジェシーは笑った。

「ごめんね!キスとハグなんかして!

まさかフィアンセきてるなんて

知らなくて!習慣だから、あたしたちは」

あたしが

勝手に思い描いてのは

昼間のドラマのようなシナリオ。

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