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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

「俺は帰国したらお前が

帰りを待ってくれてると思ってた」

そうだよね。

「でも........安西といたお前。

そして俺のせいで傷ついた、と」

蓮が言ったよね。

「俺が日本を離れる前、

どんな気持ちで抱きしめてたか

知らないだろう?

お前に惚れてるんだぞ?俺が、

誰からも心奪われなかった俺が」

抱いてほしかった、なのに

抱けなかった?

「なんで........抱いてくれなかったの?」

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