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「お嬢様。」

第15章 ふゆのかおり

ふふっと笑うと

「先輩、これ、飲んでください♥」

愛情たっぷりってかんじで

ピンクの水筒からジュースを

取り出す。

部活終わりのマネージャーみたい。

「好きになる魔法をかけたジュース」

「飲まない」

会話を遮るように

龍太郎さんが言い放つと

あたしの手を掴んで屋上を

後にした。

「なんか、おもしろい子だったね!」

「どこが!」

なんだか彼は怒ってるみたい。

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