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「お嬢様。」

第2章 はじまり

「姫」

困ってるあたしと違い

笑顔でくしゃっとなった顔で

あたしをキッチンに呼ぶ。

「和食?洋食?どっちがすき?」

んー

「オムライス!」

あ、洋食って言おうとしたのに//

「やっぱりお子ちゃまだな。」

あたしの頭を軽く

くしゃくしゃってすると

彼は腕のシャツをまくりあげて

エプロンをした。

「え?」

驚いたあたしには

全く気づいてない様子。

と、執事さん。

「坊っちゃまは、かなりの腕の

持ち主でして。

毎週いろんなシェフの教室を受けて

らっしゃいます」

えーすごく意外!

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