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「お嬢様。」

第3章 さよなら

蓮さんとの電話を切って

席に戻ると

彼は悠長にも煙草を吸っていた。

「あっ.......ごめんね.......」

席を立ち上がり

急いで煙草を消す。

なんだか無償に嫌になった。

「あの、すいません。

あたし帰りますね。」

えっ、と困惑した表情をする彼。

「今夜いっしょに過ごそうとおもって

近くのホテル取ったのに.......」

あたしはカァッとなった。

「好きな人とじゃなきゃ

そんなことしません!!!!」

あたしは

さよなら、とだけ告げて

その場をあとにした。

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