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「お嬢様。」

第3章 さよなら

「もしもし!」

「あぁ、花蓮。

昨日ぶり。やっと時間ができたからさ」

ふぅとため息をついて

嬉しそうに話しかけてきた。

「なんか、ざわざわしてるね?

もしかしてお邪魔だった、かな?」

ううん、あたしも

安西さん......蓮さんとお話したい。

「実は工藤司さんとご飯にきてるんですが」

女の人に絡まれたことを伝えると

少し怒ったように蓮さんがいった。

「そんな不真面目な彼に

花蓮は任せられないよ。

もう帰るって伝えたほうがいいよ?」

確かに彼の女の関係なんて

どうでもよかったけど

ほかの3人の人達が

まじめなら

あたしもちゃんと結婚できるひとと

お付き合いしたい。

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