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「お嬢様。」

第4章 かたち

土曜日の夜。

わたしはいつもみたいに

蓮さんと電話していた。

あしたの昼にデートしようと

言われていたから

明日はなにをする?

どんな食べ物がすき?

って言うはなしばかりで

益々、あたしは明日会えることに

期待してしまう。

そんなとき、

ピンポーン。

「誰かきたね?」

蓮さんが音にきづいて

あたしを玄関先にでるように促す。

「はい?」

インターホンのカメラをみると

龍太郎さんだった。

「あ、また明日電話しますね」

あたしは

急いで電話をきると

ロックを開ける。

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