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「お嬢様。」

第1章 ざわめき。

「あんたのお父様、もー泣いてたよ」

少し楽しそうな時雨。

あたしにとって

恋愛なんて初めてだもの。

婚約者候補ってなに!

しかも明日から一人暮らし?

あたし大丈夫なのかな.......

「花蓮お嬢様。」

準備は大体できた。

応接の間にいくと

お父様が目を真っ赤にしてる。

後ろをみると時雨がにやにや

楽しそうにしてる。

「か、花蓮.......パパは.......っ」

というと

また背中をむけて泣きはじめる。

「お父様、あたし、そんなシキタリ」

「わかってる。花蓮.......」

泣きながらあたしを

ぎゅっと抱きしめるお父様。

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